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トップページ > 東洋医学 > 秋は体内の陽を育て、肺経を潤す

■秋は体内の陽を育て、肺経を潤す

秋は体内の陽を育て、肺経を潤す

この季節を健やかに過ごす食のポイントは「培陽潤肺」
陽を培うには、温性、熱性の食材を多くとる
肺を潤すには肺系に作用する「辛」みのもの
この季節は五臓でいう肺との深い関係があります。また、五性では温性、熱性、五味では辛みのものが適しています。
辛みとは、大根、しそ、わさび、にんにくなどの辛みを指し、塩辛さとは違います。この辛みは食べると肺に入り、発散や通気の効果で風邪の諸症状を改善し、消化不良、腹の膨満感、気滞(気の詰まり)による痛みなどに効力を発揮します。
陽の食材としては、豚肉、合鴨肉を除くほとんどの肉類があげられます。とくにゼラチン質の多い鶏手羽先、豚足などはおすすめです。家庭ではなかなか調理のしにくいフカヒレ、なまこなどもすぐれた食材です。
陽の野菜としては、代表的なものがねぎと玉ねぎ、しようが、にんにくも陽に属します。肺への配慮は、肌や髪毛のつや、皮膚の荒れなどにもよい影響を与えます逆に皮膚がカサカサしたり、髪がパサつく人は、秋に限らず積極的に「培陽潤肺」の食事をとるようにしましょう。
肺への配慮は、肌や髪毛のつや、皮膚の荒れなどにもよい影響を与えます逆に皮膚がカサカサしたり、髪がパサつく人は、秋に限らず積極的に「培陽潤肺」の食事をとるようにしましょう。

冬は陽を補い、腎臓を温める

この季節を健やかに過ごす食のポイントは「補陽温腎」
陽を補うには、温性、熱性の食材を多くとる
腎を温めるには腎系に作用する鹹(しおからい)もの
この季節とくに注意を払わなければいけないのが腎臓です。漢方では、腎臓を単なる排尿コントロールのための臓器とは考えていません。人間の生長、発育、生殖に関する働きを、生涯にわたって左右する重要な生命力のもとと見なしています。そのため、腎の哀えは、老年期の症状と大変よく似ています。頻尿や残尿感、聴力の衰え、足腰の弱り、これらすべてが腎の機能低下からきているのです。
そこで冬の食生括のポイントは、「補陽温腎」。陰の季節である冬には、体内の陽も衰えがち。これを食べもので補い、冷えに対する抵抗力のない腎を温めようということです。腎に入って温める食品は、五味の「鹹(しおからい)」甘みに比べての塩辛さを持ったものです。めざしなどがそれにあたります。
冬の代表的な野菜である、大根は煮物にすれば温性で体力を養う効果がありますが、おろしたり、きざんだりして生で食べると涼性、体内の病原菌など余分なものを排除する作用があります。
監修:東洋医学未病対策研究協会
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