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■東洋医学が考える健康

人と自然の影響

天地の全てのものはみな、天地の「気」の変化によって生まれてきたものであり、人間もほかの動植物のように、天の気と地の気の結びつきによって、変化したものとしてとれえられています。衣食住全てが自然界に依存していますから、自然界の変化は人間に大きな影響を与えます。
私たちが生きていくためには、自然の変化に適応しなければなりません。この適応能力は生理的なもので、ある程度限界があります。寒い土地にすむ人には耐寒能力があり、暖かい土地に住む人には、暑さに強いというように、環境の変化によって変っていくものもあります。
「人と天地の適応」(人間と自然の密接なつながり)がスムーズにいくと健康が保たれるのですが、自然の変化が大きすぎたり、早すぎるなど人間の適応能力を超えると、病気になってしまうと東洋医学では考えています。

人体の構成と調和

東洋医学では、人間の体は五臓(肝・心・脾・肺・腎)、六臓(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)と各組織、器官で構成されていると考えます。各器官はそれぞれの機能を持っていますが、お互いに影響しながら、調和を保っているので、どれも切り離すことのできない一つの統合体なのです。つまり完全な「小さな天地」になっているのです。
この基本的な思想は、古代中国医学の起源より現代に至るまでのすべて、つまり中国から日本に伝えられ、日本的な内容の消化変遷までをも含めて東洋医学といわれています。

一日の時間と体の変化

人間の生活は天地の間にあり、自然の変化が「小さな天地」に与える影響は非常に大きく、しかも多面的です。
一年の四季の変化はもちろん、一日24時間の変化も人間に影響を与えます。例えば、一日朝・昼・夜・深夜に分けると、朝は春、昼は夏、夜は秋、深夜は冬に相当し、人間の体に同じような影響を与えています。また、東洋医学で葉人間のエネルギーを供給し、体の生理活動のエネルギーのもとになるものを、自然界の太陽と考え、太陽によって影響を受けた気を「陽気」といいます。一日のうち、朝、太陽が昇るように、人間の陽気も、朝起きてから昇り始めます。昼になって最も活発になり、太陽が西に傾くころ、人間の陽気も弱くなり始め、深夜には鎮静します。

時間の変化と体の関係

人間の生理活動も、日の出、日没の変化によって、高まったり、沈んだりします。この影響は、慢性病の人に特にはっきりと現われます。一般の病気の人は、朝はいくらか涼しく感じ、昼間は割合調子がよいのですが夕方になると、病状は少し重くなり、深夜はひどくなります。

旦慧(たんすい) 朝は「正常な気」が昇り始めるため、「病の気」が弱くなって、幾らかすがすがしく感じるのです。これを「旦慧(たんすい)」といいます。
昼安(ちゆうあん) 昼間、正常な気は最も旺盛で、気分がよくなります。これを「昼安(ちゆうあん)」といいます。
タ加(ゆうか) タ方になると、正常な気は弱くなり始め、病の気が動き出します。この結果、病状が重くなったり、気分が悪くなったりします。これを「タ加(ゆうか)」と名付けています。
夜基(やき) 夜中には、正常な気は体の中で沈静し、邪気が体を独占するために、病状は重くなります。これを「夜基(やき)」といい、慢性病で危篤状態のとき、夜中に死亡する率が高いのは、このためなのです。
このように、一日の時間の変化で、体の調子も変わります。
監修:東洋医学未病対策研究協会
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