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トップページ > 生薬・漢方方剤> 柴胡加竜骨牡蛎湯
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかこつりゅうぼれいとう)
処方概要
 小柴胡湯から甘草を去って、桂枝・茯苓・竜骨・牡蛎を加えたものと考えられる処方です。
 小柴胡湯は体力中程度であばらの下部に違和感があり、多少とも疲れやすさや食欲不振のある場合に広く用いられる方剤ですが、これに鎮静効果の強い竜骨と牡蛎が加わり、更にのぼせを下げる桂枝と、腹部の動悸をとる茯苓が加わった方剤と考えればよいでしょう。
 小桂胡湯の変方ですから、一応熱証で虚証用の方剤ですが、熱寒のはっきりしない場合でも、かなり広い範囲に使うことができます。
構成生薬
柴胡(さいこ)、オウゴン、半夏(はんげ)、生姜(しょうきょう)、大棗(だいそう)、人参(にんじん)、桂枝(けいし)、茯苓(ぶくりょう)、竜骨(りゅうこつ)、牡蛎(ぼれい)
効果・効能
高血圧隨半症・神経症・心悸亢進症・更年期障害・小児の夜鳴き
適応
体力中程度で、イライラ・不眠・心悸亢進などのある場合に、広く用いることができます。高血圧症・動脈硬化症・心悸亢進症・不眠症にはfirst choice。禿髪・インポにもよく適応することがあります。あばらの下部の違和感と臍部の動悸が一応の目標になりますが、それがはっきりしない場合でも使ってよいでしょう。頭が重く足が軽くふわふわと宙を歩くようにからだがゆれるといった状態の人に適しているといえます
監修:東洋医学未病対策研究協会
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