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「アクティブライブ10周年」開催報告
サンケイ新聞社より
【エンタメ】心身の機能回復に効果 広がる音楽療法

小原孝さん(左)のピアノ演奏と土居裕子さんの澄んだ歌声が観客を癒やす=5月30日、東京都豊島区の帝京平成大学冲永記念ホール

■NPO法人アクティブ倶楽部

 音楽を聴くことで、病気の治療や症状の軽減に役立てる「音楽療法」が、新たな統合医療の手法として注目されている。本格的な研究活動や治験の事例も増え、従来の心理的療法という概念から新たな療法として確実な広がりをみせている。

◆600人癒やしのひととき

 NPO法人(特定非営利活動法人)アクティブ倶楽部は10年前から毎年、音楽療法コンサートを実施しており、5月30日には東京・池袋で10周年記念となる「癒しの音楽療法コンサート」を開催した。

 

ピアノ奏者は幅広いジャンルで30枚以上のCDをリリースし、現在はNHK教育テレビのクラシックピアノ番組で講師を務める小原孝さん、歌はかつてNHKのうたのおねえさんを務め、現在はミュージカルを中心に活躍する土居裕子さん。小原さんの軽妙な語りと演奏、土居さんの伸びやかで澄み切った歌声の共演で、クラシックからポピュラー、演歌まで「体にいいとされる高音域の曲」(小原さん)を中心に構成され、約600人の観客は“癒やし”のひとときを過ごした。


 音楽療法とは、病気の部位などを物理的に治すものではなく、音楽を聴くことによって病気の人全体への作用を目的としたもの。心身の機能回復やその維持を図ったり、精神的な問題を緩和したり、生きる希望や意欲を高めたりするなど、病気の予防や改善を目指して音楽の効力を生かすセラピーの一種で、音楽を聴覚情報として聴く受動的療法と、歌を歌ったり楽器を演奏する能動的療法に分かれる。
 具体的な応用分野には心身症や胃潰瘍(かいよう)、高血圧、気管支ぜんそく、円形脱毛症、神経性皮膚炎などの改善、認知症改善などで実際に効果を上げているという。

◆ CDロングヒット      
 音楽療法に詳しい埼玉医科大学の和合治久保健医療学部教授によると、音楽の要素の中で、交感神経系の病気にブレーキをかける(副交感神経の活性化)効果があるのは高周波音、倍音、ゆらぎのバランスという。なかでも、モーツァルトの曲には3,500メガヘルツ以上の高周波音が豊富に存在するため、
(1)耳から音として入った空気の振動が電気信号によって延髄と視床下部が刺激され、脳内の神経系に働きかける
(2)交感神経と副交感神経が徐々に規則正しいリズムで働くようになる
(3)免疫力の回復に効果を発揮する。
  和合教授はさらに、4,000メガヘルツ域の高周波音がインシュリンを増加させることを確認しており、糖尿病の治療法としても有力視されている。
 和合教授が制作したCDブック「モーツァルト音楽療法」はロングヒット。今回のコンサートでも理論を一部取り入れた。ただ、クラシック音楽だけでは幅広い人たちが気持ちよく楽しめないという懸念から、同様のセラピー効果が得られるポピュラー音楽や演歌なども加えた。

 

アクティブ倶楽部の宗像真弓さんは、小原さんのピアノの演奏を聴いて感動したのをきっかけに、老人性鬱(うつ)になり胃がんを併発した父のためにもコンサートを実現したいと考えた。企画が動き出した昨年3月に父は亡くなったが「孤独な気持ちを抱える人々にぜひ小原さんの演奏を体感してもらいたい」という気持ちで実現にこぎ着けた。

 アクティブ倶楽部は「今後はアロマセラピーと音楽を合わせた試みも企画していく」(辰巳直樹理事長)と音楽療法のすそ野拡大に取り組んでいく方針だ。

 

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